-おうちの肉じゃがは、牛肉?豚肉?-

/ 著者:お肉のてらばやし匠

新年度になり、新しい地域で始動されている方も多いと思います。

一般的に関東は濃い味、関西は薄味と云われますし、
すき焼きや桜餅、お雑煮のように地域や地方によって作り方や材料が異なるものもあります。

「関西から関東に引っ越して初めて知った」
「東京の大学に入って最初に食べた時にびっくりした」
という話もよく聞きます。
そんな例に漏れず、地域によって同じお料理なのに違うお肉を使うことがあるのです。
特に違うのが、肉じゃが!




皆さんのお宅では、どちらを使われますか?
牛肉?それとも豚肉?
主に関西や中国地方の方は牛肉、関東や北海道の方は豚肉をお使いではないでしょうか?
これは地域差だけではなく、ご家庭の嗜好にもよるのでしょうが、
お肉に関しては「西牛東豚」と云われるように、
西は牛肉、東は豚肉というのが一般的なようです。
   
また、肉じゃがに限らず、カレーなども同じようです。
北海道、東北、北関東では6割以上が豚肉を使うのに対して、
中部地方を境に牛肉を使う比率が高くなり、
近畿、中国、四国地方では7割が牛肉となってきます。

さらにもう少し調べてみました。
2021年の都道府県別、お肉の消費量(金額)を見てみましょう。
牛肉の消費量上位3県は、
1位・奈良県、2位・京都府、3位・三重県
それに対して豚肉は
1位・福島県、2位・秋田県、3位・石川県

まさに「西牛東豚」ですね。

では、この違いはどこから来るのでしょう?
一つは明治時代、食肉解禁以前の農耕家畜の違いにあると云われています。
古くから、主に西では牛、東では馬が農耕用や移動用に飼育されていましたが、
食肉解禁を受けてそれぞれを食用に育て始めました。
関西は牛が身近な存在であったのに対して、
関東では馬肉を食べることがなかなか定着せず、
関東大震災後に育てやすい豚を飼育する養豚ブームが起こったため、
豚が主流として定着したそうです。

また、その地域の気候も一つの要因で、
比較的気候変化の少ない西日本に比べて関東以北の地域は、冬は気温が低く、
身体の保温の為にも安価で脂肪を多く含んだ豚肉が重用されたとも云われています。

「西牛東豚」にも、歴史的な背景や気候等、様々な理由があったのですね。


いかがでしたか?
「肉じゃが」のお肉の違いにも、こんな理由があったのですね。

春になり新玉ねぎや新じゃがいも、エンドウ等が美味しい季節になりました。
ちょっと贅沢に、「和牛の切り落とし」を使って「肉じゃが」を作ってみませんか?
牛肉の旨味がたっぷり染み込んだじゃがいもやお野菜は、地域の差を越えて抜群の美味しさ。
さらに和牛となれば、味わいも格別です。




頂く時には、是非今回のお話もお忘れなく😊


~次回もお楽しみに🎵

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